愛されキャラの〝らんちゃん〟逝く
7月1日夜、マルチーズの〝らんちゃん〟が息を引きとりました。彼女は福祉施設で入所者様や職員さんのアイドルとして活躍、食堂・談話室を小柄な体で元気よく走り回っていたそうです。
6月30日の早朝、突如発症、病院へ運び込まれました。
血液検査の結果が非常に悪く、いずれの数値も「真っ赤で」という状態であったようです。
回復する見込みは低く今夜にも・・・。という話をうけて途方にくれながら退院、一番仲良しで可愛がってきた職員さんの自宅に連れて帰ることになりました。
19時半頃、当方へ福祉施設本部からご連絡をいただきました。
急ぎ、葬儀施設の空き時間などを確認、この暑さもあり、もしもの場合には明日にも葬儀が必要になるかも、という連絡を入れました。
仕事とはいえ葬儀の予告って嫌なものですが、人間社会では段取りというものが欠かせないことが間々あります。
最初に連絡があってから1時間後、らんちゃんが息を引き取った旨の連絡が入りました。愛され生きた11年の生涯でした。
その夜、夜勤明けの所長さんと職員さんは二人でお酒を呑み続けたそうです。その様子、想像するに難くありませんね。
2日朝、〝らんちゃん〟は職員さんのご自宅から施設へ移され、ドライアイスを敷いたペット用棺に横になってもらいました。
午前中に入所者様と施設職員さんらによる「お別れ会」が催されました。
席上、所長さんがパワポでまとめた〝らんちゃん〟の思い出写真を映しながら、涙を拭き拭き一生懸命にお話をされました。
若かりし日の〝らんちゃん〟の写真に、参列者からは「あー、可愛いねー」との声が漏れます。
様々な季節の衣装を身に着けた〝らんちゃん〟の写真を拝見していると、どれだけ大切にされていたのかが伝わってきます。
参列者全員からの献花。棺はお花でいっぱいに。
その後、本部から参列した理事さんから職員さん向けに〝らんちゃん〟が施設にやって来た経緯についてのお話もあり、いわゆるアニマルセラピーとは異なるものの、試行錯誤されている様子を知ることとなりました。
この夕刻、〝らんちゃん〟は荼毘に付されました。
小さな骨壺に納まり施設に帰った〝らんちゃん〟は、生前いつも居た食堂に置かれた祭壇から変わらずに皆さんを見守ります。
らんちゃん、皆に尽くしてくれて本当にありがとう。
でね、今後もよろしく!